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BBS(クラシック音楽専用)


バッハを中心とするクラシック音楽についてどんどん書き込んでください。
お待ちしています。

目次
過去記事 <<(全1000件)>>

From juncoop To at 2006 03/20 21:52 編集 返信

また明日は休みですね。

皆さん、こんばんわ。また休みですね。 ウヒウヒ

プッチーニですか・・・・。そういえば、パバロッティがトリノで開会式にトゥーランドットの誰も寝てはならぬと・・歌ったものですから、ちょっとブームですよね。私はプッチーニではじめて見たオペラはラボーエムでした。LDで見たのですが、ソプラノがフレーニでカラヤン指揮ミラノスカラ座でしたね。しかし私が好きなプッチーニのアリアとなると、ジャンニスキッキの「お父様にお願い」ですよね・・。このアリアをフレーニの歌で聴くとこれまた感動するの!! もちろん「誰も寝てはならぬ」も素晴しいです。まあ私の場合、ヴェルディやプッチーニの歌劇よりもどうしても、ヴァーグナーをはじめとするドイツ歌劇の方が好きなのはやめられません。イタリア歌劇はちょっと私にとっては修行がまだまだ足りないようで、ヴェルディの椿姫くらいしかまともに見てませんね。仮面舞踏会も見たのですが、印象が薄いです。 フランスのサン=サーンスの歌劇「サムソンとデリラ」の中のアリアなどすごーーく感動しますね・・。マリア・カラスでどうぞ。

※クイケン指揮によるバッハカンタータ集が3/31発売予定。詳しくは、BBS2のお知らせを参照。HPは→http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1393310 今回はSACDのみの発売。


【今日の音楽】


●ヘンデル:歌劇「アルチーナ」(全3幕)

カテリーネ・ナグレシュタット(ソプラノ) アリス・クート(メゾ・ソプラノ) ヘレーネ・シュナイダーマン(アルト) カトリオナ・スミス(ソプラノ) ロルフ・ロメイ(テノール) ミヒャエル・エベッケ(バス)他、 
アラン・ハッカー指揮 シュトゥットガルト州立管弦楽団 
ヨッシ・ヴィーラー(演出)、セルジョ・モラビート(演出)

収録:1999年 シュトゥットガルト州立歌劇場

HMVの紹介→「シュトゥットガルト州立歌劇場&南西ドイツ放送製作のプロダクション(1999年)を映像化。騎士を誘惑する魔女、それを助ける恋人というストーリーで展開されるヘンデルの妖艶なオペラを、現代的な演出で。まるで耽美なヨーロッパ映画を見ているような味わいです。」

この歌劇はヘンデルの有名なオペラなんですが、曲といい内容といい、いいですね。ストーリーとしては面白いです。音楽はとても傑作ばかりで聞きやすいです。この演奏は特にお勧めしたいですね。私が見た初めてのヘンデルの歌劇だけにとても印象に残りました。有名なセルセよりもこちらの方が内容といい音楽も優れているのではないかと思いますね。音楽は美しいです。


From nujikoa To juncoop5@goo at 2006 03/19 23:00 編集 返信

わぉ

Skunjpさん、早速プッチーニへのガイダンスありがとうございます^^

お金がたまり次第ボエームにトライしてみるとします!

From juncoop To at 2006 03/19 18:22 編集 返信

今日の音楽

皆さん、こんばんわ・・。まだ寒いですね。今日は雪も少しちらついてました。いつまで続くのかこの不順な天気。

nujikoaさん、毎度です。

湯村温泉はなかなかよろしいですね。 温泉の料理で、但馬牛にするか、カニにするかということだったんですが、ヨメの要望でカニになってしまったのが惜しまれる。なんせ当地は但馬牛の産地でしたので、本当は私も極上霜降りステーキ食べたかったのですがね、泊まる当日の昼に現地の焼肉屋さんでも少し霜降りのロースを焼いて食べました。ヨメ曰く、刺身かユッケが食べたかったのに! ということで、刺身とか肉の握り寿司が食べられなかったのが残念です。本当はステーキが食べたかったのですがね。旅館近くは、源泉が99度もありまして、人々は温泉卵をつけておりました。夢千代日記で有名な温泉なんですが、古びた温泉街がなんともよろしいですね。 カニ料理は、カニ会席なので、刺身、焼きカニ、蒸しカニ、カニスキという感じでして、満腹になりましたとさ。欲を言うと、甲羅蒸しというか、カニの甲羅に酒を入れたものを飲みたかったですわ。まあ私は、温泉のあと少し元気になったので、なんとか音楽を聴いたり、以前に比べて回復はしてますので、ご心配なく。

skunjpさん、
バレンボイムのフォレレクというのもあるんですね。私はコルボとジュリーニとクリュイタンスしか聴いたことがありません。しかしフォーレのレクイエムはいつ聴いても、傑作で感動しますね。ガーディナーのカンタータシリーズなんですけど、私は、106番、198番、199番、179番、113番は聴いたことがあります。ガーディナーの録音は最近の巡礼シリーズはまだ聞いてませんものの、過去の演奏について思うのは、どうもレオンハルトに比べて、ちょっと軽い目に演奏し、テンポもかなり速い点が指摘できますね。レオンハルトやヘレヴェッヘの演奏に比べどうも、深みとか表現の豊かさとか、線の太さとか、私には少し不満があるのは事実ですね。まあお好みがあるのでこればっかしは反論も出るでしょうけどね。ガーディナーとコープマン、鈴木は全曲録音目指してるんですが、どうも鈴木さんの演奏が好きです。しかし、レオンハルトの演奏が一番好きなのは否定できません。


あまり元気でないので、反論は受付しません!


【今日の音楽】


●バッハ/管弦楽組曲全曲

コレギウムアウレウム合奏団/ハンス=マルティン・リンデ(fl)

1969年/DHM

この演奏もかなり古いのですが、コレギウムアウレウムの古雅で優雅な演奏はやはり古楽器の中でもやめられませんね。彼らの録音は以前CDでは出ているのですが、まだまだ名盤が再発されていないのが惜しまれる。即ち、ヘンデルの合奏協奏曲集とか、ドランテの合奏協奏曲などかなりの名盤がありました。ブランデンブルク全曲と並んでこの組曲全曲は安心してお勧め出来るCDで、聞き手にバロック音楽の優雅さをかなり伝えますね。



From Skunjp To juncoop5@goo at 2006 03/19 09:37 編集 返信

ちょっと早いお花見

junさん、皆さん、こんばんは。

私は温泉にこそ行きませんが、今日は自転車で散歩しながらフォーレのレクイエムを聴きました。

満開の梅や、早咲きの桜を見ながら聴くアニュス・デイは最高でした!演奏はちょっと濃厚なバレンボイム。

※ボロディンの夜想曲は突出した名曲だろうと思います。つまり他に見るべき曲がないのでしょう。ボロディンは日曜作曲家で本職は科学者。その世界では「ボロディン反応」で名を残しているようですね。


nujikoaさん、お久です。

プッチーニにはまりましたか?

まあ、気持ちはわかります。この世界には、理屈抜きに惹かれるものがありますよね。

プッチーニだったら何と言ってもボエームでしょう。ボエームをきかずにプッチーニを聴いたとはいえない。・・・なんちゃって。

私はセラフィン盤を強力に勧めます。(カラヤンよりずっと良い)。テバルディのミミと、ベルゴンツィのコンビが本当に泣かせます。端役まで名歌手が揃っています。若干古い録音ですが、非常に生々しい名録音で驚きます。


From Skunjp To at 2006 03/19 00:22 編集 返信

巡礼シリーズ

ついにガーディナーの巡礼シリーズを買いました。(黒いすてきなジャケット)。せっかくですので感想を少し書きます・・・


ガーディナーのロ短調ミサのCD解説書に彼自身の文章が載っているそうですが、それには「バッハは決して重苦しくも、尊大でも、神聖ぶってもいなかった。自らの神を讃美するときバッハは、天使を呼び出して歌わせ、舞わせ、ベルを鳴らし、また人をして軽業的な対位法やコロラトゥーラで、彼の感謝の念を表明させるのである。」とあるそうです。

ガーディナーの巡礼シリーズ(22、23、127番他が入った2枚組を買いました)は、彼のこのようなバッハ観をさらにつきつめたような演奏だと思いました。

そしてそのために彼がとった方法は、バロックの演奏様式という枠をはずした、ということだと思います。

しばしば見られる長いクレッシェンドとディミヌエンドは、そこだけ見れば、クラシックを通り越して、初期ロマン派の様式観を示してます。

フレーズもレオンハルトのようにひとつひとつ律儀に完結するのではなく、多くの場合クレッシェンドしながら次々とつながって大きなクライマックスを作り、そしてディミヌエンドしながら閉じてゆきます。それは最終的に大きな楽段というべきものを形成しています。

ガーディナーの特筆すべき点は、デュナーミクの幅の大きいことです。凝縮されてしかも透明感と柔らかさのある極上のピアニシモから(127番の特に感動的な第1曲にも見られますが)、様式の限界を大きく越えたフォルテシモまで非常に差が大きいです。このような大胆なデュナーミクは、普通の古楽派のバッハ演奏にはあまり見られません。

合唱もヴィヴラートこそ制限しているものの、発声はバロック唱法というより、胸声の共鳴の強い開放的で情熱的な声が要求されています。

これらを聴いていると、たとえばメンデルスゾーンを連想してしまいます。

それから素晴らしい次の点は、生き生きとした早めのテンポです。78番の例のデュエットなどは(例のアンソロジーの方ですが)目覚ましい効果をあげています。

ガーディナーのバッハ演奏は、音楽にダイナミックな運動性が付加され、バロックの狭い様式観を突き抜けた自在さと開放感のあふれる素晴らしいものになっていると感じました。


ただ、苦言を呈させていただければ、巡礼シリーズに限ってのことですが、あの録音はいただけません。最悪の席で聴いているようです。強く再録を望みます。

From nujikoa To at 2006 03/18 22:58 編集 返信

湯村温泉

juncoopさん、あの湯村温泉に入っても十分に回復されないとは・・・
あそこは温泉町の雰囲気がなんとも良く、非日常にいながら心からほっとできるという、大好きなところです。
温泉を楽しんだ翌日のランチは、ちょっと奮発して極上但馬牛のステーキ!というのが定番コースです。(^^)また行きたいなぁ〜

暗く、濃ゆい音楽に浸かってゆくと、どんどんさらに濃ゆくなって抜け出せなくなる(なりそうになる)というのは、私にもよくあります。長いトンネルを歩けど歩けど出口の光が見えてこないというような・・・

さて皆さんの「今日の音楽」がそれぞればらけ気味のこのごろですね(笑)。
私はというと・・・自分で「この世界にはきっと足を踏み入れないだろう」と勝手に考えていた《プッチーニのオペラ》の世界に入門したところです。
荒川静香さんに触発されて(トホホ…(^^;「トゥーランドット」
マイルス・ディヴィスに触発されて「トスカ」
と、聴いているところです。
まだまだ、感想が書けるようなところまで理解できていませんが・・・
19世紀どっぷりの世界は苦手、と勝手に思い込んでいた私ですが、聴いてみるとなんの、結構いけそうです。これから聴き込んでいくところです。

両オペラともカラヤン盤を入手したのですが、黒人ソプラノを起用しているのですね。(前者のバーバラ・ヘンドリクス、後者のレオンタイン・プライス)
ブラック・ミュージックのファンとしては、この2人の自己の表現の仕方の大きな違いに興味を感じているところです。

※アマデオさん 私もロ短調ミサはブリュッヘンのファンです。熱いのですが非常に引き締まっている!真っ赤な鉄の鋳型を思わせるものがあります。

From juncoop To at 2006 04/09 21:05 編集 返信

続今日の音楽

私は、最近聴く音楽について思うと、どこか暗い影があることに気づいています。そういう音楽を好むというのは、不安がまだまだあるのかもしれません。


【今日の音楽】


●フランク/交響曲ニ短調

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

1954年

この交響曲の第一楽章にある不安な暗さとか怒りというものがなんとも、今はぴったりとします。不安な世の中だけに私生活においても絶えず不安がありますね・・・。このフランクの交響曲は以前クレンペラーの指揮でよく聴いておりましたんですが、このフルトヴェングラーの演奏の大らかなそして豊かな表現は素晴しいですね。カラヤンがパリ管弦楽団を指揮したものもありますが、カラヤンのテンポは恐ろしく遅くて、間延びしているような感じがしました。フルトヴェングラーの演奏はリストやベートーヴェンについても言えることなんですけど、聞かせますね。表現も素晴しいし、聞き手に迫ってきますよね・・。胸に迫るものがあります。彼の指揮したグルックのアルチェスタ序曲などはとても情熱的ですし、フルトヴェングラーという人の演奏は将来越えるものがあるのかなと思ってしまいます。このフランクを聞いていますと、あまりにも悲痛に迫りますので、心が苦しくなります。


●シューベルト/交響曲第8番ロ短調「未完成」

ブルーノ・ワルター指揮ニューヨーク・フィルハーモニック

1958年/CBS SONY

未完成と言えば、ワルターの名演が忘れられません。今まで、カラヤン、フルトヴェングラー、クライバー、ミュンヒンガー、クレンペラーとか聴いてきましたが、ワルターを越える演奏がなかなかないでした。冒頭楽章の悲愴感、不安、怒り、僅かな安らぎ、悲痛など全てにおいて見事に表現した演奏であります。第2楽章の甘さは第一楽章と対比されていますが、ワルターにかかるととても優しく語りますね。甘さについてはワルターほど美しく優しく表現する指揮者はいないかもしれません。第1楽章の厳しさと第2楽章の優しさと逞しさ、ワルターによって素晴しく表現されています。この未完成は古今の交響曲の中でも私が一番好きな曲です。死ぬまで聞き続けるでしょうね。




From juncoop To at 2006 03/18 11:28 編集 返信

今日の音楽

皆さん、お休みですが、いかがお過ごしですか?寒いよね・・。

休みなのでゆっくり音楽を聴いてます。外はまだまだ寒いです。

skunjpさん、ボロディンの弦楽四重奏第2番いいですよね・・。ところで、同第1番というのもあるのですが、まだ聴いておりませんが、いかがですか?


【今日の音楽】


●バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046

●バッハ/ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調BWV1048

カール・ミュンヒンガー指揮シュトゥットガルト室内管弦楽団

クロツィンガー(Vn)ウェーバー(ob)レヒナー(cem)

1958年/DECCA

この頃のミュンヒンガーの演奏はかなりガチガチに硬い演奏なのですが、それが今聴くと帰って新鮮ですから面白いですね。ドイツらしい硬い表現といいますか、弦の弾き方からしてかなり硬いですね。演奏としてはゆっくりなテンポなんですけど、とてものびのび演奏しており、どこか南ドイツらしい温かさも感じますね。


●バッハ/カンタータ第173番a「レオポルト殿下(Durchlauchtster Leopold)」BWV.173a(1717〜23)[SBschoOrch][8曲]〔セレナータ〕

ハンス=ヨアヒム・ロッチェ指揮
ライプツィヒ・ゲバントハウス管弦楽団/聖トマス教会合唱団

ヴェルナー(S)ローレンツ(Br) ケストナー(cem)

1975年/edel

この曲は、バッハの世俗カンタータでもとても美しい音楽の1つですね。ですから200番代の曲よりもよく聴いてます。冒頭レシタティーボの劇的な表現や、第2曲のフルートを伴うアリアの美しさはバッハの声楽作品の中でも抜き出てますね。各曲とも優れた曲ばかりです。ロッチェの指揮も素晴しいですね。この作品が優れているのに関わらず、バッハの作品の中ではあまり取り上げられないし、有名でないのが信じられませんね。




From Skunjp To at 2006 03/17 23:22 編集 返信

夜想曲

junさん、それは大変でしたね。

確か昔、夜想曲の弦楽合奏版がNHKーFM番組のテーマ曲になっていました。今でもその響きを覚えています。夜11時くらいからの番組でした。確か「夜の音楽」とかいう番組名でしたっけ。

本当にあれは名旋律の名編曲でした。でもオリジナルのSQも良いですね。ボロディンSQが好きです。


アマデオさん、引っ越しは大変ですね。まず荷造りが大事。荷解きはそれなりに楽しいけど、荷造りだけは嫌いです。腰をいためられませんよう。・・・ブリュッヘンですか。気になります。(^_^;)

From juncoop To juncoop5@goo at 2006 03/17 22:03 編集 返信

今日失敗したCD

皆さん、こんばんわ。

今日はCDを久々に買ったのですが、失敗しましぜ・・。ショボン

【今日のCD】

●ボロディン/交響曲第2番ロ短調

●ボロディン/夜想曲 弦楽四重奏2番から管弦楽編

他ダッタン人の踊りなど

ネーメ・ヤルヴィ指揮エーテポリ交響楽団

1989年/グラモフォン

交響曲2番についてはこれから聞き込みしなければ真価はわかりませんものの、がっかりしたのが、夜想曲。元々弦楽四重奏だけに弦楽だけによる大編成を期待したのが、失敗・・。汗
木管やらいろいろと入っており、ちょっとがっかりでした。この曲は弦楽セレナーデのように弦のみで聞きたかったです。残念じゃ。他のアレンジした演奏を探さないといけません・・。ちなみにこの失敗アレンジは、ニコライ・チェレプニン編曲です。皆さん決してこの編曲は買わないように・・。弦楽ならではの美しさのみじんもない・・・興ざめどすえ・・。


From juncoop To juncoop5@goo at 2006 03/16 21:28 編集 返信

今日の音楽

皆さん、こんばんわ・・・ひどい雨の日となりましたね。

アマデオさん
「引っ越しです。明日から仕事も休んで追い込みに入ります。3月20日荷出しを目指して頑張りますよ〜。」

いよいよ関西に来られるのですね。職場が変わっても頑張ってください。今の教育者の方々の苦労は計り知れないものがあるようですね。またヴァイオリンを弾かれるというのは素晴しいことですね。羨ましい限りです。

「さてさて、ジュンさんだいぶ元気になったみたいですね。温泉に入ってリフレッシュできましたか?ミサロ短調でも聴いて心もすっきりしてください。」

まあなんとか空元気ですがやっております。今は、向かってくる色々な仕事をなんとか全力を尽くしてこなしています。決して逃げることはありません・ただ自分のためにやっていくだけです。ミサロ短調が聞けるという気分まではまだまだ達しておりませんものの、ロマン派の音楽を聴いております。


【今日の音楽】

●リスト/交響詩「レ・プレリュード」

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィルハーモーニー管弦楽団

1953年

リストの前奏曲は超有名なんですが、いつ聴いても人生を描写していますね。はじめ不安と苦悩からはじまり、いよいよ戦闘に向かいます。そして、一時の安らぎがあり優しい旋律となる。そしてそれは希望に満ちた音楽に変化していき栄光への音楽となる。そして戦いの音楽へと展開し、最後に勝利と歓喜の讃歌となり曲を閉じる。これはまさに人生苦悩と歓喜の象徴のような音楽ですね。苦悩を通じての歓喜・・・。私の人生もこうでありたいです。フルトヴェングラーの前奏曲はこれが唯一の録音だと思いますが、とても素晴しい演奏で大推薦です。いままでバレンボイムが素晴しいと思ってましたが、その上にフルヴェンがありました!



From アマデオ( Mail ) To juncoop5@goo at 2006 03/15 22:32 編集 返信

ロ短調、よろしいなあ

 いよいよ引っ越しです。明日から仕事も休んで追い込みに入ります。3月20日荷出しを目指して頑張りますよ〜。

 さてさて、ジュンさんだいぶ元気になったみたいですね。温泉に入ってリフレッシュできましたか?ミサロ短調でも聴いて心もすっきりしてください。

 そういえば、僕は最近ミサロ短調を聴いていませんが、僕が今のところいいなあと思う演奏は、レオンハルト、ヘレヴェッヘ、ヤーコプス、ブリュッヘンです。ブリュッヘンの演奏はSkunjpさんも触れていらっしゃいませんが、これはなかなかいい演奏です。ロ短調の割には、ライブ演奏でヒートアップしますし、集中力の高い好演だと思います。オランダ室内合唱団がうまいですし。僕としては、一度は聴いて頂きたい演奏ではあります。

 それにしても僕は古楽ばかり聴いているようですね。たまにはリリングでも聴くか。

From juncoop To juncoop5@goo at 2006 03/15 20:15 編集 返信

今日の音楽

皆さん、こんばんわ・・気候の変動が激しいですが、皆さんお元気でしょうか?
私は、先週土日と、兵庫県の温泉町にある湯村温泉にヨメと二人で慰安旅行に行きました。やはり温泉とカニ料理はよろしいなあ。 温泉町はハチ北高原に近いのですが、スキーはしていません。もう雪質も悪いし、そんな元気はごぜえませんだ。一泊二日ですが、3回温泉に浸かったので、ちょっと元気になりました。

★Skunjpさん、ロ短調ミサよろしいなあ・・。私の場合、ヤーコプスは聴いておりますし、リリング、ヨッフム、コルボ、クレンペラーの名盤もなかなかのもの、レオンハルトはいずれ聞きたいと思っております。ミュンヒンガーもいいかもしれませんね。

「この曲は、最初から最後まで「粒より」の曲が揃っていると感じます。それも一曲一曲が完結していると同時に、全体に有機的なつながりがある。」

これは確かにそうですね。元々バッハはこの作品を通して演奏するために作ったものではありませんし、作曲年代も個々の楽章はバラバラでしたし、カンタータからの転用が多いですね。キリエだけはオリジナルのようですが、元々キリエとグロリアは、ザクセン選帝候がカトリックであったので、亡くなった選帝候にキリエで追悼し、次の選帝候にグロリアで就任祝いの音楽としたと言われておりますね。ですからこのミサを通しで演奏されたことは無かったのかもしれません。しかしよく言われるように、ルター派とカトリックをバッハはこの曲を作ることで、宗教的統合を示したとも言われますね。カンタータからの転用も多いながら、個々の楽章は傑作ばかりです。
このミサは私が最も重要と思うのが、クレドの「マリアにより人となり」、「十字架につけられ」、「三日のうちに甦り」の合唱3曲がこの作品の中核であり、最も優れた音楽ではないかと、個人的には思ってます。


【今日の音楽】

●ヴァーグナー/前奏曲・序曲集
1 楽劇 《ニュルンベルクのマイスタージンガー》 第1幕への前奏曲
2 歌劇 《タンホイザー》 序曲
3 楽劇 《トリスタンとイゾルデ》 第1幕への前奏曲
4 楽劇 《トリスタンとイゾルデ》 から イゾルデの愛の死
5 舞台神聖祭典劇 《パルジファル》 から 聖金曜日の不思議
6 楽劇 《神々の黄昏》 から ジークフリートの葬送行進曲

フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル

1949〜1951/ドイツ・グラモフォン

めずらしく、私はフルトヴェングラーのヴァーグナーを聞いております。モノラルですが、やはりバイロイトで指揮した実績のある大指揮者だけに素晴しい表現ですね。特にトリスタンの音楽は胸に迫るものを感じます。たまにヴァ-グナーの音楽を聞きたくなりますね。最近私も、音楽を落ち着いて聴けるようになりまして、安心しています。仕事中でもボロディンの弦楽四重奏1番のノットルノが頭に流れているような状態です。クラシックは一時聞けなくなってしまったのですが、回復出来て、精神的に少し安らいだようです。



From Skunjp To juncoop5@goo at 2006 03/14 17:33 編集 返信

百花繚乱のロ短調ミサ

junさん、皆さん、こんにちは。

ロ短調ミサをこのところ毎晩のように聴いています。

この曲について、専門家的な偉そうなことは言えませんし、また皆が言っているようなことを繰り返してみても面白くないので、僕なりに普段感じていることを書いてみます。


まず、ロ短調ミサという楽曲の性格について。

本当にこの曲は、最初から最後まで「粒より」の曲が揃っていると感じます。それも一曲一曲が完結していると同時に、全体に有機的なつながりがある。

マタイ受難曲を最上の「散文詩」としたら、ロ短調ミサは極上の「連作詩」であると思います。

そして各曲は比類無いほど美しい花々のようで、全体は悩殺的なほど美しい花園のようです。

それから、曲の「天的」な性格にについて。

マタイ受難曲は、あくまで地上での出来事を書いています。というか、「天的なものと地上的なものの交信」といった側面もあるのですが、中心は地上における受難を描いています。

ところが、ロ短調ミサは中心が天国にあると感じます。最初の第1曲のみ地上的な苦難の響きがしますが、第2曲以降はすべて、「天国における出来事」と言って良いと思います。それは天国における十字架の回想であり、賛美であり、聖徒たちの賛歌である、と感じるのです。


この「天的なるロ短調ミサ」という観点に立てば、レオンハルトの演奏が、最もその性格を生かしている気がします。

ただし、レオンハルトのロ短調ミサは非常に天的でかつ典雅でありますが、あまりに超越的なまなざしが強く、地上に生きている私には、「ちょっと遠い」感じがするのも確か。というわけで、他の指揮者にも目がいってしまいます。


たとえば…

● ヘルマン・マックス/ライニッシュ・カントライ ⇒ 名演です。レオンハルト以上の完璧なアンサンブル。太い筆致でぐいぐいと書かれた「書」のようです。リズムの推進力が素晴らしい。バスを基本にしたピラミッドバランスがとても安定しています。それでいて繊細な味わいにも欠けません。

●ヤコープス/RIAS室内合唱団 ⇒ 非常に繊細かつモダンな響き。オケよりも声が中心と感じます。声の饗宴ですね。これも名演です。


そのほか、ロ短調ミサには、ユングヘーネル、ヘルゲンブロック、ヘレヴェッヘなどの名演が目白押しです。もちろん、伝統的なモダン派にも名演があります。たとえばヨッフム、リヒター、コルボなど、まさに「百花繚乱」の観を呈しています。

From Skunjp To at 2006 03/11 20:24 編集 返信

ロ短調ミサ

やった、junさん復活!

久しぶりに、マゼールのロ短調ミサを聴こうかなー。


それはそうと、今朝はレオンハルトのロ短調ミサを聴いて非常に感動しました。

レオンハルトのロ短調ミサは、マタイ受難曲とアプローチが全く違います。・・・当然ですが。

マタイの方は、レオンハルトがいつもの端正さをかなぐり捨てて火のように燃えていますが(特に合唱)、ロ短調ミサは非常に典雅ですね。

・・・それはきわめて天国的で、まるで「天国の奏楽」を思わせます。


もっともロ短調ミサはマタイと違っていろんな可能性がある曲なので(あ、これは私の独断と偏見)、レオンハルト以外にも名演が沢山あります。

たとえば、ヘルマン・マックス/ライニッシュ・カントライ。これは昨晩聴いてうなりました。ある意味、レオンハルトより完璧な統一性と、音楽的に太い推進力がある。


※今朝は198番もレオンハルトで聴きました。僕はこの曲をレオンハルトの演奏で大好きになりました。

しかし、世知辛く生き辛いこの世の渡世にあって、バッハのことでこんなお話ができるって幸せなことですね。


From juncoop To at 2006 03/10 21:36 編集 返信

今日の音楽

休みになりました・・・。一週間は末になると疲れますね。

久々にバッハを聞いてます、しかも古い演奏ばかり。


●バッハ/管弦楽組曲第3番ニ長調BWV1068

ロリン・マゼール指揮ベルリン放送交響楽団
モーリス・アンドレ(トランペット)他 【大推薦】

1960年代のPHILIPSの録音ですが、現在廃盤となっているものの、この演奏の素晴らしさを越えた演奏はまだお目にかかっていないと言っても過言ではない。そこにある演奏は情熱と緊張感の篭ったもので、張り詰めた中に大いなる感動がある。


●バッハ/カンタータ第147番「心と口と行いと生きざまもて」BWV147

フリッツ・ヴェルナー指揮
バーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団/ハイルブロン・H・シュッツ合唱団
ライヒェルト(S)ベンス(A)クレブス(T)ケルヒ(B)シュネイダー(ob)グライッスル(tp)

1957年/モノラル

なんとも古い録音なのですが、ヴェルナーの演奏の温かさを感じ、当時としては大編成ではあるものの、聞き手に迫る迫力がある。冒頭合唱からコンティヌオはチェンバロとオルガンと両方使用し、表現が豊かな演奏となっている。弦やトランペットの鋭い表現は特筆したい。レシタティーボはとても歌劇ぽい緊張感があり、カンタータを聴くというよりロマンティック歌劇を思わすような雰囲気がある。アリアもダラダラしたところなどなく緊張感に溢れている。やはり大編成というだけに低音がかなり効いており、私としては理想的な演奏と感じる。それはのちのリヒターにも通じるところがある。低音が弱いと音楽自体が軽く感じ、堂々たる表現は期待出来ない。特に第4曲バスレシタティーボのチェンバロを伴う通奏低音は聞き物である。このカンタータはヴェルナーの演奏を聴くと、とても劇的表現の強い音楽ということを感じさせる。例の有名なコラール合唱は、のびのびと喜びを表現するかのように演奏され、コンティヌオとして強調されるチェンバロの響きが印象的である。このような演奏はなかなか聴けない。コラール4声部をなぞるトランペットとオルガンの和音の響きは感動に値する。



From juncoop To at 2006 03/10 20:32 編集 返信

皆さん、お元気そうで・・



皆さん、お元気そうでなによりです・・。

レオンハルト先生が話題になってますね・・。

私が思うに、レオンハルトのカンタータ演奏で他と違うのは、やはり線が太いという感じがします。大らかな表現ですし、楽器をよく歌わしているということが、私がレオンハルトを好きな理由ですね。私がバッハに求める重厚さがレオンハルトにはありますね。これらの点がレオンハルトを好む理由ともなってます。

お勧めしたいカンタータは、第56番、第82番、第198番です。

198番の演奏は、古楽器の響きが濃厚ですから、レオンハルトはぴったりときますね。リュート、テオルボ、ガンバなどの古雅な響きがとても素晴しく表現されています。

その他にレオンハルトのお勧めは・・。

●アンナ・マグダレーナのための小曲集/DHM

●ゴルトベルク変奏曲/DHM

●パルティータ全曲/EMI

●チェンバロ協奏曲/テルデック など



From nujikoa To at 2006 03/09 22:43 編集 返信

最近はボックス物ブームのnujikoa ^^;

アマデオさんに触発されて、早速「ガーディナーのモーツァルト」ネットで試聴。
う〜ん・・・これは良さそう。
オケが本当に鮮やかで艶やか。爽やかでいてふくよか。

しかし8000円・・・今日のところはとりあえずカートに入れて待機、お財布の回復を待つとします(笑)

最近はいろんな作曲家、いろんなジャンルをすぐに気分を切り替えて聴けるようになってきました。
今日はレオンハルトのチェンバロで「最愛の兄の旅立ちに」を久しぶりに。こういう演奏を聴くと慌しい日々を送っているのが馬鹿馬鹿しく思えてきますね。(;_;)


From アマデオ( Mail ) To juncoop5@goo at 2006 03/09 20:57 編集 返信

お恥ずかしい

 Skunjpさん、どうもです。ずいぶん前の書き込みなのでどんなことを書いたのか忘れましたが、レオンハルトのマタイに心酔していることは確かです。最近は聴いていませんが、モーツァルトイヤーなので仕方がないですね。僕のコメントが少なからずお役に立ったことは喜ばしいかぎりです。ありがとうございます。

 ジュンさん、ガーディナーのモーツァルトピアノ協奏曲全集が今日届きました。20番をちょっとと、21番、22番、23番を聴きましたが、めちゃくちゃいい演奏です。21番の2楽章では涙が出ました。マルコム・ビルソンのフォルテピアノも最高です。これは名盤ですぜ。

 ただ今引っ越し準備に大忙しです。仕事は片づかないし、本当に引っ越しできるのでしょうか。心配ですが、がんばりまっせ。

From Skunjp To juncoop5@goo at 2006 03/09 17:36 編集 返信

またまたレオンハルト

以前からアマデオさんのレオンハルト賛を読んで気になっていましたが、この度、やっとレオンハルトのマタイの魅力に本当の意味で開眼することができました。これもアマデオさんと当掲示板のおかげです。

junさんも早く元気になってバッハをたくさん聴いて、いつもの名調子を聞かせてください。

それはそうとレオンハルトは本当に素晴らしい!

嬉しくもピリオド主義の有能な指揮者たちが輩出されている状況の中にあって、それでも一頭抜きんでるレオンハルトの才能というか、いや、だからこそそれがはっきり見えてきたと言うべきなのか…、まあともかく「ビッグな人だなー」というのが正直な感想で、熱い尊敬のまなざしで見つめている自分というものがあります。

ですから、私は毎朝レオンハルトのカンタータを聴いて一日を始めます。彼のカンタータ演奏の魅力でまず言えることは、「音色の生々しさ」ですね。

これはアーノンクールの生々しさとは違います。アーノンクールの場合は「生々しいのがコンセプト」な訳です。(あの人の場合、「時代の牽引車」ですから、それはそれでいいのです…)

レオンハルトの場合は、古楽器の持つ「原初の音」というか、現代的に去勢されていない、バロック時代の生命感を宿した、生々しいある種の「野生の手触り」を感じるんです。(…それも非常に自然な営みを感じさせるやり方で)

これが彼の演奏に「濃い」感覚をもたらしています。

そしてそれは、ピリオド派のどの指揮者にも見られないものです。

レオンハルトのカンタータ演奏は、アーノンクールが演奏して自分がやっていない曲をとりあげるシリーズが一枚きりで終わっていますが、これはぜひ復活して欲しいですね。

From アマデオ( Mail ) To juncoop5@goo at 2006 03/08 22:10 編集 返信

そのとおり

 Skunjpさん、以前からレオンハルトのマタイを断然推すものとして、そのとおり、と申し上げたい。最近の一連のレオンハルト論、興味深く拝読しております。どうしてあんな境地に至ることが出来るのか知りたいと思っていましたが、そこまで徹底していたとは知りませんでした。目から鱗です。

From juncoop To at 2006 03/07 21:08 編集 返信

今はなかなか聞けないマタイ

皆さん、こんばんわ・・・。 ちょっと暖かくなってきました。

マタイ受難曲 3.5時間・・・今の心境では、それだけの集中力がなく聴けないでおります。 レオンハルトのマタイは、まだ通して聴いてないかもしれません。 リヒターについてはかなりの緊張感と精神的にもちょっと聴けない状況が最近続いているのですが、レオンハルトやグッテンベルクなら少し聴けるかもしれません。ヴェルナーのマタイでもまだ聴けないかもしれない。

マタイを全曲聴くという状況になるには、私の場合かなり精神的に健全でなければ聴けないものがあるのも事実です。
ですから、最近は、バッハとかクラシックはあまり聴いてないですね。人間を長くやってますと、いろいろとありますので、バッハとか聴けない期間がどうしてもあります。

レオンハルトについてはカンタータの演奏もかなり優れておりますし、ロ短調ミサ曲はまだ聴いていないとあって、いい演奏ではないかと期待しますね。

はやくバッハが聴けるようになりたいと思います。今の私の生活では音楽がない状態でもあります・・・・。

「聴こうとするんですが、つい耳がリヒターと比べてしまい、いつも不満が残りました」

これについては、私も同感ですね・・。どうしても比較してしまうのです。そして、まだリヒターを越えた演奏に巡りあってないかもしれませんね。


From Skunjp To at 2006 03/07 19:51 編集 返信

レオンハルトのマタイ受難曲

リヒターのマタイは最高です!

しかし…と、私は言いたい (^_^;)

あまりに超絶的にマタイ受難曲の本質をついた演奏なだけに、その呪縛力は並じゃない。

僕もその呪縛に捕らえられた者のひとりで、なかなかリヒター以外のマタイを聴けなかったんですよ。

いや、聴こうとするんですが、つい耳がリヒターと比べてしまい、いつも不満が残りました。

しかし、ついに感動的な演奏に出合いました。

…それがレオンハルトだったんです。

まあ、レオンハルトは前から知っていたので「再発見」とでも言いましょうか。



マタイ受難曲は何回かのシリーズで書いたように、ロ短調ミサと並ぶバッハの最高傑作でしょう。

そしてそれは同時に、キリストの受難を扱うという意味で「血に染まった傑作」でもあるのです。

この超重い大作を扱うのに、指揮者はその人の全力量、人間としての全存在が試されます。

ピリオド派の多くの指揮者は「当時の演奏を博物館的な興味で復元するのではなく、当時の演奏様式、楽器によって当時の演奏を再現することで、そこに新しい現代性を発見する」というアーノンクールの主張から出発していると思います。

しかし、問題はそこがゴールであってはならない、ということですね。あくまでもそれは出発点であって、「それでもって自分はどんな音楽を作るのか」というところがゴールであるべきなんです。

そうでないと単なる「コンセプト芸」で終わってしまう。

レオンハルトの凄いところは、コンセプト芸からはるかに突き抜けて、マタイの心臓をつかんでいる、つかみきっている、という点です。

彼の演奏は「コンセプト」ではない、「そこを生きている」と感じます。レオンハルトはまさに現代にあって「バロック時代の心情、価値観、信仰を生きている」と思うんです。


※ちなみにレオンハルト/マタイのCDケースにはグリューネバルトの「磔刑」があしらわれています。

From juncoop To juncoop5@goo at 2006 03/05 12:59 編集 返信

今日の音楽

皆さん、お久しぶりです。「今日の音楽」と題して書き込むのは、何日ぶりでしょうか・・。しばらく音楽を聴いてなかった気がします・・。

●クレンペラーのブランデンブルクと、管弦楽組曲を聴く。
以前、聞いた時に平凡な感じと評したことがありまして、skunjpさんから、クレンペラーの管弦楽組曲は、テスタメントから出ている録音が断然いいと、読んだ記憶があります。私が持っているのは去年EMIから出ていたものであるが、60年代後半なのであまりよい解釈ではありませんが、フィルハーモニア管弦楽団による落ち着いた演奏で、今は安心して聞いていられます。ブランデンブルクの採用されたテンポのよさは、レコ芸でも書き込みされていたんですけれど、確かにクレンペラーのテンポはよろしいなあ・・。

●リヒターの一連のDVD
montさんも感動されたように、マタイをはじめ、ヨハネ、ブランデンブルクの演奏はやはり劇的緊張感の凄さ、集中力においては感動的ですね・・。永遠の遺産です。ミサロ短調についてはコメントを差し控えたい・・・。


●最近、カンタータを全然聴いていないので、ゆっくりと聞いていきたいと思ってます。最近ではリステンパルトのカンタータを買って少しがっかりしてしまったのが原因なのですが、ミュラー=ブリュールの録音が出てないのが、どうしたことかと気になっております。

●ヴァルヒャの旧録音10枚組のオルガン全集
これはかなり安価なので考えたのですが、2回目の録音があるので、ちょっとやめておきました。




From juncoop To at 2006 03/05 12:26 編集 返信

そうでっしゃろに・・・

montさん、以前から散々言うてますがなーー! 笑
ちなみに、このリヒターのDVDの演奏は、以前4年以上前にNHKで放映されて以来、私は、絶対のお勧めと5回以上書き込みしているにも関わらず、マタイのマニアであるmontの旦那には中々信じてもらえなかったのが残念ですわ! やっとわかってくれはりましたか・・。

2003年7月22日juncoopのバッハ・アンケート
→「Kマタイ受難曲
リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団/合唱団 2回目
リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団/合唱団 1970年ビデオ
いまだにリヒターのマタイを超える演奏はお目にかかれないのが正直なところ。1979年の2回目と、1970年のビデオは最高の名演。」


>リヒターのマタイのDVD。昨日買ってきて今日観ました。
>これ、リヒターの最高傑作ではないでしょうか?
>第二部冒頭のアリアなんか凄すぎ、
>J・ハマリは美人さんだから、恋人イエスに去られた女
>(それもこの世で最もうつくしい)の情感があふれ・・・
>>朝から大泣きに泣かされました。


このリヒターのマタイ1970年は、同時期のヨハネと並んで、そらもう、傑作でっせ!! ヨハネ受難曲も見られることをお勧めします。感動は間違いなし・・。




From mont_54 To juncoop5@goo at 2006 03/05 03:06 編集 返信

やっぱりマタイが最高!

>あれはいつも聴けるという曲ではないですね

う〜ん。そうですか?
皆さんそれぞれご事情もあるのでしょうけど・・・

リヒターのマタイのDVD。昨日買ってきて今日観ました。

これ、リヒターの最高傑作ではないでしょうか?

第二部冒頭のアリアなんか凄すぎ、
J・ハマリは美人さんだから、恋人イエスに去られた女
(それもこの世で最もうつくしい)の情感があふれ・・・

朝から大泣きに泣かされました。
涙腺から涙が湧き出すのが感覚で分かるほどに。

それを娘に見られて・・・・

「娘よ、何も言うな。お父さんは今、心の中が感動の洪水に
見舞われている。ただそれだけのことなのだよ」


From juncoop To juncoop5@goo at 2006 03/02 20:35 編集 返信

聞きたいマタイ受難曲

「マタイ受難曲は、私にとって特別な曲です。皆さん、そうだと思いますが…。あれはいつも聴けるという曲ではないですね。…」

皆さん、こんばんわ・・。毎年2月〜3月は厄月のjuncoopです。
うちのヨメは以前仕事でノイローゼぽくなっておったのですが、最近はなんとか少し元気になってきました。しかしマタイとかヨハネをかけると憂鬱になるとのことで、我が家では禁止令になってますぜ・・。

という事情でリヒターのマタイのDVDがなかなか聴けないのが、辛いところ。

しかしマタイ冒頭の合唱の素晴しさはいつまでも忘れられない音楽でもあります。

最近は寒さも続くし、スキーへ行くと体はガクガクになりますし、辛いどすえ・・・。

ちょっと風邪気味なので今日はこのへんで・・・。

From Skunjp To juncoop5@goo at 2006 02/28 20:03 編集 返信

マタイ受難曲とは?

「レオンハルト」の第4弾です。


マタイ受難曲は、私にとって特別な曲です。

皆さん、そうだと思いますが…。
あれはいつも聴けるという曲ではないですね。…まずそのテーマからして。

神様の御子が犯罪者のように辱められ殴られ嘲られ、最後には十字架につけられてしまいます。

これはそもそも異常なことです。イエス・キリストは旧約聖書では天地の創造者として描かれてます。つまり、父なる神のかたわらでこれを組み立てるものであった、と書かれています。当然、イエス様は人間をも創造されました。そして、父なる神とイエス・キリストは本質において同一の神だとも書いてあります。

そのように偉大なお方が、当時最も酷い刑罰である十字架刑で死ななければならなかったとは!

ドイツバロックにグリューネバルトという画家がいます。その人の絵に「磔刑」というものがあります。この絵は本当にショッキングです。 http://www10.ocn.ne.jp/~minorin/img007.jpg

どこがショッキングかというと、キリストの表情です。通常の十字架像のイエス様は、どこか威厳のある高貴な表情で描かれています。しかし、グリューネバルトのイエス様の表情は異様です。顔は苦痛と悲しみにゆがみ、特に口が、最後の声を出された時の開かれたままの形で描かれています。体は黄土色にしなび、体中に小さなトゲが刺さっています。

ここには神様の威厳や気品はありません。ただみじめな罪人のように死んでいった一人の男の姿が描かれているのです。

そして私は、この絵に真実を感じるのです。イエス様の十字架とはそういうものではなかったか?あの十字架上で、呪いの固まりとなられたのは、あのようなことではなかったか?と思うのです。

聖書のイザヤ書53章にはこのようなみことばがあります。

53:3 彼はさげすまれ、人々からのけ者にされ、悲しみの人で病を知っていた。人が顔をそむけるほどさげすまれ、私たちも彼を尊ばなかった。まことに、彼は私たちの病を負い、私たちの痛みをになった。


グリューネバルトの十字架像はまさに、このみことばの真実を描き出しているのではないかと思うのです。

私たちは、小さい頃から、十字架の上のイエス様を見知っていて、「十字架にイエス様はマッチしている」「お似合いである」という感想を漠然と持っています。

しかし、これはとんでもない思い違いであって、本当のところは、あそこにかからねばならなかったのは、私たち自身なんです。

そのことがマタイ受難曲の歌詞に出てきます。

Und was du ausgestanden Das hat verdienet meine Seel. そしてあなたが耐えたもの、それがわたしの魂が受けるにはふさわしいのです。

あの十字架は私たちのための「身代わりの死」です。ここに考えられないほどの大いなる愛があります。

このいわば「異常な」音楽ドラマの演奏には、ある種の特別なものが必要ではないか、と私は思うのです。  つづく

(4回では終わりませんでした m(_ _)m

From Skunjp To at 2006 02/27 21:45 編集 返信

血圧とトゥーランドット

>独り言・・・プロの評論家は何をしているのか・・・)。
 第4弾も楽しみにしています。

いやはや、恐縮です。(^_^;)
第四弾(最終回)も、そのうち書きますね。

これはマタイ受難曲にからめるつもりです。


ヴァルヒャの旧盤は僕のバッハ好きの親友も絶賛しておりました。

彼は、モノラルLPを真空管アンプで聴いておりますが。

昔聴かせてもらっていい音してました。


それはそうと、僕もオルガンのフルストップは苦手です。

特にオルゲルビュッヒラインなど、静かな曲で心がなごんでいるところに、いきなりフォルテでガーッと鳴らされると、心臓が飛び上がりそうにびっくりします。(血圧に悪いっちゅうねん)

この点、たいがいのオルガニストが同じですが、一体どんな感覚をしてるんでしょうね。ヨーロッパ人って日本人とは感覚が違うのかしら・・・

でも、ヴァルヒャはその中でも、あまり強弱の差を付けませんので、安心して聴けます。


p.s.トゥーランドットの「誰も寝てはならぬ」の着うたが、爆発的に売れているんですって・・・。(そして夜明けにはみんな忘れる・・・?(^_^;)

From mont_54 To juncoop5@goo at 2006 02/27 00:19 編集 返信

私も見ました!

荒川のトゥーランドット姫

「誰も寝てはならない・・・そして、夜明けには私が勝つ」

歌のとおり勝ちましたね。

彼女は誰に勝ったのか?
まぎれもなく「自分に克った」のでしょう。

こうしてみると、オペラも悪くないですね(^^;